宅配寿司チェーンの「銀のさら」などを運営するライドオンエクスプレスホールディングスにおいて、最大約650万件の個人情報が漏洩した可能性があることが発表されました。
今回の事案は、公式サイトや公式アプリの登録情報が対象となっており、大規模なサイバー攻撃に起因するものとみられています。
不正アクセスの検知からシステム停止までの経緯
今回の問題の発覚と対応の経緯について整理します。
ライドオンエクスプレスホールディングスは、10月5日以降に利用しているサーバーへの不審なアクセスを検知し、調査を開始しました。その後、10月7日の早朝、一部のサーバーでシステム障害が発生しています。
同社によると、サーバー運営会社からランサムウェア攻撃を受けたとの報告を受けたため、システムを停止させたとのことです。また、当該運営会社に保管を委託していたデータについて、取り出しや復元が困難であるとの説明も受けています。
同社は7日に緊急対応チームを設置して情報漏洩の有無を調査し、10月8日の第二報で公式サイト・アプリの障害と代替の注文方法を公表しました。さらに10月9日には、公式サイトにおいて店舗検索やメニュー一覧の利用を可能にする対応を行っています。
漏洩した可能性がある情報の範囲と規模
影響を受けた可能性がある情報の規模は最大約650万件とされています。ただし、これは漏洩が確定した件数ではなく、影響を受けた可能性がある情報の総件数であると説明されています。
漏洩の可能性がある具体的な項目は以下の通りです。
- 氏名、住所、電話番号、メールアドレス
- 性別、生年月日
- パスワードのハッシュ値
- 注文履歴
- デリポイント会員ID
さらに、登録済みの家族の氏名や誕生日、また届け先の氏名・住所・電話番号などの情報も影響を受けた可能性があります。
一方で、クレジットカード情報については同社で保有していないため、今回の漏洩対象には含まれないとしています。
現在のサービス状況と今後の対応
10月13日時点において、公式サイトおよび公式アプリからの注文は停止したままであり、再開の見通しは立っていない状況です。
ただし、電話や店頭、および外部サービスの「出前館」や「Uber Eats」を通じた注文については、引き続き利用できると案内されています。
ライドオンエクスプレスホールディングスは、現時点で情報漏洩が確認されたわけではないものの、その可能性を否定しがたいことから、本件の公表および対象となった可能性がある利用者への案内を行うことを決定したとしています。
業界で相次ぐサイバー攻撃の状況
今回の事案以外にも、多くの企業で不正アクセスや情報漏洩の懸念が報じられています。
例えば、JR東海も同日に、委託先のソフトバンク子会社であるIDCフロンティアへの不正アクセスが原因で、ECサイトの会員情報約1万5000件が漏洩した可能性があると発表しました。また、ヤマハ発動機の交流サイトで1600人分の情報が漏洩した可能性や、「バイトル」へのサイバー攻撃によるメールアドレスの漏洩なども報じられています。
このように、特定の企業だけでなく、委託先サーバーを経由した攻撃による被害が相次いでいる状況にあります。
出典 テレビ朝日 TBS NEWS DIG 銀のさら・釜寅・すし上 等に不正アクセスによるサイバー攻撃、最大約650万件の個人情報漏えいの可能性―注文サイト・アプリ停止続く|セキュリティニュースのセキュリティ対策Lab 銀のさら運営 650万件情報漏洩か 最大650万件の個人情報が漏洩か 「銀のさら」などの運営会社でシステム障害(テレ朝NEWS)|dメニューニュース(NTTドコモ) 「銀のさら」「釜寅」「すし上等」のライドオンエクスプレス、サイバー攻撃で最大約650万件の個人情報漏えいの可能性 公式サイト・アプリを停止中 (INTERNET Watch) 「銀のさら」運営会社、最大650万件漏えいか=JR東海1万5000件―不正アクセス(時事通信)|dメニューニュース(NTTドコモ)
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