サウジアラビアの首都リヤドにあるキング・ハリド国際空港が、イエメンの親イラン武装組織であるフーシ派による攻撃を受けました。複数の報道によると、2日連続で攻撃が行われ、あわせて14人が死亡したと報じられています。
相次ぐ攻撃と被害の状況
サウジアラビア当局などの情報によれば、10日の攻撃では、アメリカ人1人を含む外国人9人など、これまでに13人が死亡し、300人以上がケガをしています。さらに11日にも同じ空港が攻撃され、パキスタン人1人が死亡し、11人がケガをしたということです。
フーシ派側は声明を出し、10日にリヤドの空港など複数箇所への攻撃を実施したと主張しています。また、11日の声明では、過去24時間に弾道ミサイルと巡航ミサイルを用いてサウジを標的とした4つの作戦を実施したと発表しました。キング・ハリド国際空港については、「一昨晩から3段階で攻撃し、空港を閉鎖に追い込んだ」と戦果を誇示しています。
リヤドの空港以外にも被害が広がっており、ナジュラーンの空港やハミースムシャイトの空軍基地、さらには東部ダンマームにある空港も攻撃を受けたことが報じられています。また、フーシ派はエネルギー施設の従業員に対し、施設に近づかないよう警告しているとのことです。
航空便への影響と経済的な混乱
今回の攻撃により、リヤドの航空ネットワークに大きな混乱が生じています。航空分析会社シリウムのデータによると、日本時間9日午前0時時点でリヤド空港発便の約50%が欠航となりました。9日にはサウジ国内の各空港で計31便の欠航が見込まれているとされています。
また、多くの国際的な航空会社が運休や運航停止に踏み切っています。
- ルフトハンザ・グループ:リヤド発着便の運航を16日まで停止
- インディゴ(インド最大手):リヤド発着便を9日まで運休
- エア・インディア:リヤド発着便を10日まで運休
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によれば、8日には多数の発着便に遅延が発生しており、空港側は利用者に対し、事前に運航状況を確認するよう呼びかけていました。
背景と今後の懸念
今回の攻撃が激化した背景には、リヤドで今週、エネルギー政策担当者が集まる主要会議「WPCエネルギー会議」が開催されるというタイミングが重なっていることが指摘されています。
また、国際的な緊張も高まっています。10日の攻撃を受け、アメリカのトランプ大統領は、サウジによるフーシ派への軍事攻撃に参加する可能性に言及しました。一方で、サウジ政府や民間航空総局、サウディア航空からは、現時点でコメントは得られていないと報じられています。
サウジアラビアにとって、フーシ派による攻撃はこれまでも度々発生してきましたが、首都の主要空港が標的となり、多くの死傷者が出たことは極めて深刻な事態といえます。フーシ派は今後もサウジへの攻撃を続けていく方針を示しており、地域の安全保障上のリスクがさらに増大している状況です。
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