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フライドバイ機でテロ未遂か 副操縦士による機長襲撃の背景

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アラブ首長国連邦(UAE)のドバイからイスラエルのテルアビブへ向かっていた旅客機で、副操縦士が機長を襲撃し、機体を墜落させようとした疑いがある事件が発生しました。乗客や乗務員、そして偶然乗り合わせていたパイロットらの機転により、最悪の事態は免れたと報じられています。

事件の経緯と機内の状況

事件が起きたのは2026年9月30日、ドバイ国際空港からイスラエルのベン・グリオン国際空港へ向かっていたフライドバイ(flydubai)のFZ1073便(ボーイング737型機)でした。

報道によると、高度約10,400メートル付近で突如として急降下が始まり、数分足らずで約4,300〜5,200メートルも高度を下げたとされています。この急降下の衝撃により、機体の垂直尾翼にある方向舵(ラダー)が損壊したと報じられています。また、機体からはハイジャックを示す緊急コード「7500」や、緊急事態を示す「7700」が発信されていたとのことです。

コックピット内では、オマーン国籍とされる副操縦士が、約13年の操縦経験を持つ機長のスミット・マッチャー(Smit Machchhar)さんを刃物で刺した疑いが持たれています。重傷を負いながらも機長が抵抗し、コックピットのロックを解錠したことで、乗客や乗務員が突入し、副操縦士を取り押さえたとされています。

さらに、乗客の中にいた別のパイロットらが操縦を引き継ぎ、サウジアラビアのタブーク空港へ緊急着陸させました。乗客乗務員は約180人で、全員が無事だったと報じられています。

「内部者によるテロ」という脅威と背景

この事件について、イスラエルのカッツ国防相は「ジハード主義者によるテロ攻撃未遂」と評価しており、ネタニヤフ首相も乗客を乗せたまま墜落させようとした兆候があると説明しています。機体をそのまま地上へ激突させ、大量破壊兵器のように利用することを目的とした「内側からのテロ」であった可能性が指摘されています。

一方、UAEの民間航空総局(GCAA)は、現時点では「security incident(保安上の事案)」として調査を進めており、動機についての公式な判断は公表していません。運航会社であるフライドバイも、事件の理由や動機は正式な調査対象としており、未確認の情報に基づく推測を避けるよう求めています。

副操縦士については、オマーン国籍であり、フライドバイへの入社から8か月から1年未満だったという情報がイスラエルメディアなどで報じられています。

地域情勢と航空保安への影響

ドバイとイスラエルの関係については、2020年の「アブラハム合意」による国交正常化以降、ドバイはイスラエル人にとって非常に人気のある海外旅行先の一つとなっていたとCNNが報じています。今回の便でも、乗客172人のうち169人がイスラエル人だったという情報があります。

しかし、今回の事件を受けてフライドバイはイスラエル発着便の運航を一時停止しました。機内の密室であるコックピットで、信頼されるべき内部者が攻撃手段となるケースは、航空保安における大きな死角であると指摘されています。

今後は、単なる信頼だけでなく、権限分離などの体制整備が必要になるといった議論に発展することが予想されます。副操縦士は着陸後にサウジアラビア当局に拘束されており、引き続き事情聴取が行われています。負傷した機長の容体は安定しているとのことです。

出典 毎日新聞 ZAKZAK フライドバイのイスラエル行 航空機でテロ未遂か、副操縦士が機長を刺し墜落を試みた疑い―イスラエル国防相「ジハード主義者によるテロ攻撃未遂」|安全保障のニュース-セキュリティ対策Lab フライドバイ機で副操縦士が機長を刺傷か、急降下により機体が損傷しながらも偶然乗客として乗り合わせたパイロットにより緊急着陸 | sky-budget スカイバジェット

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