愛知・名古屋で開催されているアジア大会において、試合前に流れる国歌を誤って別の国のものにしてしまうというトラブルが発生しました。この件について、大会組織委員会は釈明を行い、韓国側へ謝罪したことを明らかにしています。
国歌取り違えトラブルの経緯
問題が起きたのは、今月18日に行われた男子ホッケーの韓国対バングラデシュ戦です。試合前、本来であれば韓国の国歌が流れるべきタイミングで、誤って北朝鮮の国歌が流れるというミスが発生しました。
これに対し、韓国の大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の柳承敏(ユ・スンミン)会長は、19日に出したコメントで「国歌が誤って演奏されることは決してあってはならない」と述べ、憤りをあらわにしています。また、同じく柳会長は「「国歌が誤って演奏されることは決してあってはならない」」として、組織委員会に再発防止を求める意向を示しています。
組織委員会側は、このミスを「あってはならない重大なミス」と説明しました。18日夜には組織委員会の関係者2人が韓国選手団の事務所を訪問して公式に謝罪したほか、組織委会長の名前で謝罪文書を送付し、韓国選手団に正式に謝罪したと報じられています。
組織委員会による原因の釈明と再発防止策
23日の会見で、組織委員会の大参孝彰事務局次長は、ミスの原因について「全ての出場国の国歌のデータを同じ端末に保存していたことから、民間の事業者が国歌を誤って送出してしまった」と説明し、謝罪しました。
あわせて、今後の再発防止策についても発表されています。大参氏は「その日に使わない国歌は(端末に)格納しない、音源データについては二重チェックをするなどの対策をたてている」と述べています。
相次ぐ運営トラブルと各国からの反応
今回の国歌取り違え以外にも、大会運営に関するトラブルが相次いでおり、各国から不満の声が上がっています。
輸送・宿泊面での混乱
選手の送迎バスに関するトラブルが頻発しており、中国の国営新華社通信は、バスの配車ミスによって「選手が空港で数時間足止めされた」と伝えています。また、20日のバスケットボール決勝で金メダルを獲得した韓国についても、当日午前に練習会場へ向かうバスが現れず、最終調整ができないトラブルに巻き込まれたと報じられています。
大参事務局次長は、バスの遅延について「当然お詫びすべきことで、ミスなく運営できることを第一に考えていきたい」とコメントしました。一方で、バスの予約変更は前日午後3時までと設定していたものの、一部の国から夜に変更オーダーがあったため対応できなかったとも釈明しており、「(練習用バスの)午後3時を過ぎての予約変更については、大変申し訳ないけれども、競技第一優先でいきたいので、今後はご遠慮していただきたい」と述べています。なお、これまでのところ試合開始に間に合わなかったことはないとしています。
宿泊施設に関しても、インドの主要紙タイムズ・オブ・インディアが「(選手らが)主催者指定の宿泊施設を確保できなかった」と報じているほか、タイの一部選手がクルーズ船へのチェックインができず数時間待たされたというトラブルも指摘されています。今回の大会では費用削減のため選手村を設けず、既存ホテルやクルーズ船、コンテナハウスを活用していましたが、部屋やベッドの狭さへの不満も出ているとみられます。
待遇や演出への抗議
韓国選手団は、国歌の件以外にも、朝鮮出兵を行った豊臣秀吉に扮した人物が歓迎イベントに登場したことに抗議しており、組織委員会の不適切な対応に遺憾の意を示しています。
また、食事への不満が出ていることについて、組織委員会側は「組織委ではなく競技団体の提供だ」あるいは「組織委が提供したものではありません」と反論しています。
海外メディアによる厳しい指摘
こうした一連の運営不備を受け、海外メディアからは厳しい視線が注がれています。読売新聞は、海外メディアが運営を「未熟」と批判していると報じています。また、インドメディアは、計画性や準備の面で「日本は完璧」とされてきた評判が問われていると報じています。
一方で、競技面では日本勢の活躍もあり、体操の女子個人総合では杉原愛子さんが日本勢で史上初の金メダルを獲得するなど、選手たちが輝かしい成績を残している状況です。
出典 読売新聞オンライン 共同通信 NHK テレビ朝日 四国新聞 国歌取り違えから宿泊施設への不満まで…アジア大会で運営面のトラブル頻発 海外から「“日本は完璧”の評判問われる」(東海テレビ) アジア大会の国歌誤り 組織委説明 国歌取り違えは「全出場国のデータが同端末にあり民間事業者が誤って送出」アジア大会の組織委が釈明 再発防止策も発表 国歌取り違えは「全出場国のデータが同端末にあり民間事業者が誤って送出」アジア大会の組織委が釈明 再発防止策も発表(東海テレビ)|dメニューニュース(NTTドコモ) 国歌取り違えは「全出場国のデータが同端末にあり民間事業者が誤って送出」アジア大会の組織委が釈明 再発防止策も発表(東海テレビ)
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