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マスク氏、スターリンク利用制限に米政府の関与を示唆

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米宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は、ウクライナが利用している衛星インターネット接続サービスにおいて通信速度の低下が発生している問題について、その責任は同社ではなく米政府にあるとの見解を示しました。

今回の騒動は、ウクライナ側が軍事用のサービス「スターシールド」において、予期せぬ速度制限が設定されていると指摘したことをきっかけに起きました。ウクライナの当局によると、ドローン(無人機)が時速160キロ(100マイル)を超えて移動するとネットワークとの接続を失うような制限が実施されていたとされています。これにより、戦場でのドローン運用や物資輸送などの任務が妨げられているとの懸念が示されました。

目次

サービスの種類と制限の背景

マスク氏は、ウクライナが利用している通信サービスを、民間用の「スターリンク」と、軍事用の「スターシールド」の2つに明確に区別しています。いずれもマスク氏率いるスペースXが開発したものですが、同氏は商用のスターリンクについて、攻撃的な軍事行動に使用することはできないと説明しています。これは、商用企業にとってそのような使用は不適切であるためだとしています。

一方で、今回の制限が問題となっている軍事用のスターシールドについては、マスク氏は「スターシールドのシステムは米政府が所有・管理している」と述べ、速度や使用に関する制限は米軍、そして最終的には合衆国大統領によって決定されるとX(旧ツイッター)に書き込みました。

このように、マスク氏は通信制限の決定権が同社ではなく、米政府側にあることを強調しています。

ウクライナ側の反応と政治的背景

ウクライナ側は、この通信制限が偶然ではなく、現在の政治情勢に関連しているのではないかと疑念を抱いています。ウクライナのゼレンスキー大統領の側近であるセルヒイ・ベスクレストノフ氏は、メッセージアプリ「テレグラム」への投稿の中で、この行動が偶然であるはずがなく、現在の政治情勢と関連していることは明らかだと述べています。

また、ウクライナのミハイロ・フェドロフ前国防相は、Xへの投稿を通じて、時速160キロまでの移動中でも接続が回復しつつあることに触れながらも、「スターシールドの速度制限を完全になくすことは、今やウクライナの防衛にとって極めて重要だ」と訴えました。その上で、マスク氏に対して継続的な支援を求めるとともに、同氏に感謝の意も示しています。

ゼレンスキー大統領自身も、英メディアに対して、これが技術的な問題である可能性に触れつつも、実際のところは分からないとし、スイッチをオンにするよう求めていると話しています。

こうした混乱の背景には、米国の政治状況も複雑に絡み合っていると報じられています。アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ウクライナがロシアのエネルギー施設へ攻撃を続けていることに対し、燃料供給を逼迫させガソリン価格の上昇を招いているとして不満を募らせていると伝えられています。

通信復旧への動きと今後の課題

報道によれば、ミハイロ・フェドロフ前国防相は、従来のサービスが14日夜までに部分的に復旧したと報告しています。

ウクライナにとっては、戦場でのドローン運用を支える通信の確保が急務となっています。しかし、欧州連合(EU)が計画している「IRIS²」衛星コンステレーションやドイツの軍事衛星プログラムなどの代替手段が運用可能になるまでには数年を要するとされており、短期間で代わりとなる選択肢を見つけることは難しい状況にあります。

今回の問題は、自らが制御できない外部の衛星ネットワークに依存してドローン戦のドクトリンを構築している軍隊にとって、その基盤がいかに脆いものであるかを浮き彫りにした形となっています。

出典 スターリンク利用制限でウクライナのドローン速度低下 マスク氏は米政府の関与を示唆 – BBCニュース マスク氏、ウクライナ利用の米衛星サービスの通信速度制限に米政府関与と示唆 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News マスク「軍用版スターリンクの制限は米軍が決め、最終判断はトランプが下す」──米当局者は関与を否定(Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース 【ウクライナ情勢】スターシールドの速度制限でドローン運用に支障、イーロン・マスク氏は米政府の関与を示唆 — BigGo ファイナンス マスク氏、ウクライナ利用の米衛星サービスの通信速度制限に米政府関与と示唆(AFPBB News)|dメニューニュース(NTTドコモ) マスク氏、スターリンク利用制限「大統領が決定」 ウクライナ「ロシア攻撃に影響」と説明|Infoseekニュース

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