米国の人工知能(AI)開発企業であるアンソロピックと、日本の通信大手NTTの関係各社が、大阪府内に同社向けのデータセンターを建設する方向で協議を進めていることが複数の報道で明らかになりました。
日本経済新聞や朝日新聞などの報道によると、NTTの子会社であるNTTデータグループとアンソロピックは、大阪府南部の湾岸地帯での拠点新設に向けて最終的な調整に入っています。このプロジェクトの建設費は最大で1兆円規模に達する可能性があり、実現すれば日本のデータセンター分野における単一投資として過去最大級の規模となる見通しです。
国内最大級のAIインフラへ
今回のプロジェクトが実現すれば、アンソロピックにとってはアジアにおける初のデータセンター拠点となります。また、施設の規模を示す総受電容量は国内最大級となる見込みです。
報道によれば、両社は2026年度末(2027年3月31日)までの契約締結を目指しており、2028年にも一部の稼働を開始する可能性があるといいます。
一方で、大規模な施設を稼働させるための電力確保が課題となる可能性も指摘されています。受電容量は冷却設備などを含むサイト全体の総消費電力を指しますが、市場関係者の見方として、電力網からこれほどの電力を確保するには時間がかかるため、プロジェクトの初期段階ではオンサイト発電や燃料電池などの代替手段に依存することが見込まれると報じられています。
背景にあるAIインフラ争奪戦
今回の動きは、世界的なAI開発企業の間で、AIモデルの学習や運用に不可欠な計算インフラ(コンピューティング資源)の確保をめぐる競争が激化していることを反映しています。
アンソロピックは、AIモデル「Claude(クロード)」シリーズを開発する企業として知られています。同社はアジア全域で拡大するAIサービスの需要に対応するため、事業基盤の拡充を進めてきました。
現在、データセンターの集積地としては、米グーグルの施設も存在する千葉県印西市などが国内の主要な拠点となっています。今回のプロジェクトによって大阪府の湾岸地帯がデータセンターのハブとしての役割を強め、AIインフラの整備に弾みがつくことが期待されています。
出典
朝日新聞 日本経済新聞 琉球新報 NTT-5日続伸 同社がアンソロピック向けデータセンター 日本初 大阪で開設へ=日経 | 個別記事 | ニュース | トレーダーズ・ウェブ NTTデータ、米アンソロピックの日本初データセンターを大阪に建設へ最終協議 — BigGo ファイナンス NTT-5日続伸 同社がアンソロピック向けデータセンター 日本初 大阪で開設へ=日経(トレーダーズ・ウェブ) – Yahoo!ファイナンス
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