立憲民主党が、簗和生(やな かずお)農林水産大臣の「予算カット」に関する発言を巡り、大臣が明確な説明責任を果たすか、あるいは辞任しない限り、参議院の農林水産委員会の開催に応じない考えを自民党に伝えたことが報じられています。
事態が急展開したのは2026年10月8日、立憲民主党の斎藤嘉隆(さいとう よしたか)国会対策委員長と、自民党の磯崎参院国会対策委員長による会談の場でした。この会談において、斎藤さんは簗大臣のもとでは参議院の農林水産委員会を開催できない考えを伝えたとされています。
騒動のきっかけとなった「予算カット」発言
今回の対立の背景にあるのは、簗農林水産大臣によるある発言です。朝日新聞などの報道によると、簗大臣は、首長が自身を支持しなかった自治体の道路予算を「カットした」という趣旨の発言をしたとされています。
この発言に対し、立憲民主党は厳しく反発しています。斎藤国対委員長は、もし予算カットの働きかけや関与をしていないのであれば、「自分がいろいろ働きかけをして道路予算の一部を実質的にカットしたという有権者に対する発言は一体何だったのか」と指摘しています。また、この点について「単なる虚偽なのか」と批判しており、虚偽や脅しとも受け取られる内容であれば大臣の資質に関わる問題であるとして、明確な説明を求めています。
さらに斎藤さんは、この発言が「政治と国民との間の信頼を大きく損なってしまった」と指摘したうえで、「公正な税の配分を政治の側でねじ曲げた。事実でないとしても恫喝(どうかつ)に近く、断じて看過できない」と述べています。
国会審議での対応と立憲民主党の主張
事態を受け、同日の国会審議では高市早苗首相の任命責任や、簗大臣本人の認識について問われました。しかし、立憲民主党側は、大臣の答弁が「職責を全うする」といった内容に終始したとして、「納得をしているわけではない」としています。
斎藤国対委員長は、現在の状況では「参院の野党側としては、現状のままで簗大臣の所信を農水委員会で受けるわけにはいかない。当面、農水委員会は開かれないだろう」と説明しています。また、農水行政の責任者として国会に向き合うことは難しいとして、大臣の辞任を求めており、「果たして、職責を全うではなくて職責に耐え得るだけの方であるかどうか、早期に大臣という職を退かれることを強く求めたい」と主張しています。
野党の総意として、明確な説明責任を果たすか、潔く辞任していただく以外にないとの考えを伝えたと報じられています。
今後の見通しと与野党の状況
立憲民主党から提示された条件に対し、自民党の磯崎国対委員長からは明確な返答はなかったと伝えられています。
一方で、与野党の国対委員長会談では、簗大臣をめぐる問題以外にも予算委員会の日程についても協議が行われました。その中で、16日の日程については日銀総裁が出席できないため、「為替や金利について質問する機会に差が生じる」との指摘があり、野党側で検討したうえで回答する考えが示されています。
簗大臣の進退や説明の有無によって、参議院の農林水産委員会の開催可否が決まるため、今後の政府・自民党側の対応が注目されます。
出典 テレビ朝日 朝日新聞 TBS NEWS DIG 【与野党国対委員長会談】斎藤国対委員長「簗農水大臣の下で審議は困難」 – 立憲民主党 簗大臣のもとで参院農水委の開催に応じず 立憲が自民に伝達(テレ朝NEWS)|dメニューニュース(NTTドコモ)
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