サウジアラビアを後ろ盾とするイエメン暫定政権軍が、親イラン武装組織であるフーシ派を標的とした大規模な軍事作戦を開始しました。
報道によると、暫定政権軍は10月5日にこの作戦の開始を発表しており、フーシ派が掌握しているイエメンの首都サヌアへの攻撃も始めているとされています。サウジアラビア主導の連合軍には戦闘機100機が参加したと報じられています。
作戦の背景と目的
今回の作戦について、イエメン暫定政権の大統領評議会のアリーミ議長は4日に、フーシ派の支配地域を含むイエメン全土を掌握するための軍事作戦を開始するとの声明を出しています。
この対立の背景には、イエメン国内の権力争いだけでなく、サウジアラビアと、フーシ派を支持するイランという地域大国の影響力が深く関わっています。サウジアラビアを後ろ盾とする暫定政権側と、親イランのフーシ派という構図で激しい衝突が続いています。
要衝バベルマンデブ海峡を巡る攻防
今回の作戦において重要な焦点となっているのが、バベルマンデブ海峡の掌握です。この海峡は、米国とイランの戦闘によって事実上封鎖されているホルムズ海峡の代替路として、サウジアラビアが石油輸送に利用している極めて重要な航路です。
フーシ派は9月にこの海峡周辺を掌握し、サウジアラビアの船舶を対象とした海上封鎖を宣言していました。しかし、今回の作戦によって暫定政権側がその一部を奪還した可能性が報じられており、政権軍側は「海峡の掌握に成功した」と主張しています。
また、暫定政権が紅海沿岸の港湾都市を奪還した可能性についても触れられていますが、フーシ派側は戦闘中であるとしています。
戦地における現状と軍事構成
サウジ連合軍の構成について、サウジアラビアが担っているのは主に空爆であるとされています。地上戦に従事しているのは、フーシ派と対立してきたスンナ派のイエメン人諸勢力や、サウジアラビアが資金を提供して招いたパキスタン軍などであると報じられています。
サウジアラビア傘下の地上部隊は、イエメン南西部の港湾都市アデンを拠点とし、そこから紅海沿いに北上して作戦を展開しています。今後の注目点として、その途中に位置する紅海沿いの都市フダイダを奪還できるかどうかが挙げられています。ただし、フーシ派が握る首都サヌアまでは依然として距離がある状況です。
フーシ派による反撃と今後の懸念
フーシ派側も激しく抵抗しており、10月4日にはサウジアラビアの首都リヤドや、サウジ東部にある国有石油会社サウジアラムコの施設を攻撃したとの声明を出しました。一部の報道では、弾道ミサイルによってサウジアラビアの石油施設2カ所が直撃したとされています。
こうした激しい攻防は、中東地域における紛争拡大の懸念を強めています。湾岸諸国とイランの協議が延期されるなど、外交的な緊張も高まっている状況です。
過去12年間の攻勢においては、サウジアラビア傘下の勢力が兵站(物資の補給路)を維持できず、北上したところでフーシ派に兵站を切られ、内部崩壊して潰走するというパターンが繰り返されてきたとの指摘もあります。今回の大規模作戦がどのような結果を招くのか、国際社会が注視しています。
出典 佐賀新聞 共同通信 新潟日報 日本海新聞 東奥日報 サウジ連合軍が大規模攻撃 対フーシ派、イエメンで サウジ連合軍が大規模攻撃 対フーシ派、イエメンで – トピックス|Infoseekニュース
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