簗和生(やなかずお)農林水産相が、大臣に就任する前の地元での集まりにおいて、特定の自治体の予算を大幅にカットしたという趣旨の発言をしていたことが報じられました。
下野新聞の報道によると、衆院栃木3区を地盤とする簗氏は、就任前の5月、地元で開かれた自民党関係者の懇親会において、那須烏山市と那珂川町について「令和8(2026)年度の道路予算を大幅にカットした」などと発言していたとされています。また、この予算カットの理由として、選挙での不支持があったことを挙げたとも報じられており、これについて官房長官は「調査中」としています。
発言が行われた当時の状況
今回の問題となっている発言は、ある閉鎖的な会合の中で行われたとみられています。
文春オンライン(Yahoo!ニュース配信)の報道によれば、発言があったのは2026年5月24日のことでした。簗氏は当時、地元である栃木3区の有力者らが集まった、大田原市内の宴会場での自民党大田原支部の総会に出席していました。
もともとこの日は、各地で催されていたフェスティバルなどの行事を回る多忙なスケジュールであったようですが、その中でも「最も重要なイベント」がこの総会であったと地元関係者は述べています。
問題の発言は、総会後の懇親会で出たものとされています。30人ほどの地元議員や支持者が集まった席で、簗氏はマイクを握り、「今日はですね、総会ということで、集まっている皆さんは良識のある皆さんだということで」と切り出したといいます。会場が和やかな雰囲気に包まれるなかで、予算に関する発言などが繰り出されたと報じられています。
文春オンラインは、この際の発言が記録された16分29秒の音声データを入手したとしており、「自民党支持しなければ予算カット」といった内容が含まれていると伝えています。なお、本件について簗氏に取材を申し込んだものの、期限までに回答はなかったとのことです。
簗和生氏の経歴と役割
簗和生さんは、第二次高市改造内閣において農林水産大臣として初入閣を果たした人物です。
経歴としては、慶応大学商学部を卒業し、東京大学大学院を修了。衆議院議員の秘書などを経て、2012年の衆院選で初当選しました。栃木3区を地盤としており、現在は当選6回を迎えています。
これまで文科副大臣などを歴任し、直近では筆頭副幹事長を務めていました。今回の農相就任にあたっては、コメ問題などの重要な課題を舵取りする役割を担うことになっています。
まとめ
地方のインフラ整備に直結する予算が、政治的な支持の有無によって左右されたという趣旨の発言が報じられたことで、波紋が広がっています。
特に道路予算という具体的な項目を挙げ、特定の自治体(那須烏山市、那珂川町)の名を挙げて「大幅にカットした」と述べた点について、政治的な不適切さが問われる形となりました。
現在は政府側が調査を行っている段階であり、今後どのような経緯で予算決定に関与したのか、あるいは発言の真意は何であったのかが焦点になるとみられます。
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