韓国の大統領府において、政権運営の中枢を担うナンバー2の人物が辞意を表明しました。
韓国大統領府は21日、姜勲植(カン・フンシク)秘書室長が辞意を表明したと発表しました。姜さんは大統領府のナンバー2にあたる要職にあり、あわせて大統領府の人事委員長という、閣僚などの人事決定に関わる重要な役割も務めていた人物です。
なぜこのタイミングで、政権の要職にある人物が辞任することになったのか。その背景には、李在明(イ・ジェミョン)大統領の支持率急落と、それに追い打ちをかけるように続いた閣僚人事の混乱があると考えられています。
閣僚候補者に相次いだ疑惑と辞退
今回の辞意表明に至る直接的な要因とみられているのが、8月末に行われた内閣改造における人事の混乱です。
報道によると、この内閣改造で指名された閣僚候補者6人のうち、2人が就任を辞退する事態となりました。具体的には、以下のような経緯が報じられています。
まず、法相候補者については、新型コロナウイルスの治療薬を開発している企業から請託を受け、当局に口利きをしたという疑惑が浮上しました。この影響を受け、同氏は19日に辞退を表明しています。
また、それに先立つ13日には、性平等家族相候補者が辞退を表明していました。この候補者は、比例代表の議員職を辞職せずに兼職したいという意向を示していましたが、これに対する批判が高まったことが要因とされています。
こうした閣僚候補者を巡る疑惑や不適切とされる意向が相次いだことで、人事の責任者である人事委員長の姜さんが、一連の混乱の責任を取った形とみられています。
李在明大統領の反応と現状
李在明大統領は、21日に行われた首席補佐官会議において、姜さんの辞意について言及しました。李大統領は「まだ私は決定できないが、姜氏を含め皆が長い期間、苦労された」と述べ、慰労の言葉をかけています。
李在明政権は現在、大統領の支持率が急落している状況にあります。そうした中で、政権の顔ともいえる閣僚人事において候補者が相次いで辞退に追い込まれるという失策が重なったことは、政権運営にとって大きな打撃となります。
韓国の政治体制において、大統領府の秘書室長は、大統領を至近距離で支え、国政運営の調整を行う極めて権限の強いポストです。そのナンバー2が辞意を表明したことは、現在の政権が抱える人事上の不備や支持率低迷という苦境を象徴しているといえるでしょう。
今後、姜さんの辞任が正式に決定すれば、後任を誰に据えるのか、そして混乱した閣僚人事をどのように立て直すのかが、李在明政権にとっての急務になるとみられます。
出典 産経新聞 西日本新聞 韓国大統領府ナンバー2・姜勲植秘書室長が辞意表明 閣僚人事巡る混乱で引責か (産経ニュース) 韓国大統領府ナンバー2が辞意表明|Infoseekニュース
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