ネパールの中部ゴルカ郡において、大規模な土石流が発生しました。この災害により、住宅やインフラなどの甚大な被害が出ており、当局が救助および捜索活動を行っています。
土石流の発生状況と被害規模
報道によれば、2026年10月11日にネパール中部のゴルカ郡で土石流が発生しました。インターネット上で拡散された映像では、丘陵地帯をがれきを含んだ濁流が勢いよく流れる様子が映し出されています。
今回の土石流による被害は広範囲に及んでおり、約45軒(一部の報道では30軒以上)の家屋が流されたほか、複数の橋や水力発電施設にも被害が出たと報じられています。また、電力供給や通信網にも影響が出ているとされています。
救助活動については、ネパール軍のヘリコプターなどが投入され、外国人9人を含む少なくとも82人(または約50人から100人程度)が救出されました。しかし、依然として少なくとも5人の行方が分かっていない状況です。
災害の原因とメカニズム
今回の土石流がなぜ発生したのかについて、当局や専門機関が分析を行っています。
災害当局のダラム・ラジ・ウプレティ局長はAFPに対し、「乾燥した土砂の崩落で川がせき止められ、その後、せき止め部分が決壊して洪水が発生したことが分かっている」と語っています。つまり、地滑りなどで川に大量の土砂が流れ込み、一時的に天然のダム(土砂ダム)のような状態になった後、それが決壊して一気に下流へ濁流が押し寄せた可能性が指摘されています。
また、カトマンズに拠点を置く国際山岳総合開発センター(ICIMOD)は、今回の事象について、ヒマラヤの河川ではさまざまな要因によって破壊的な洪水が発生する可能性があることを浮き彫りにしていると指摘しています。
ICIMODのペマ・ギャムショー所長は声明の中で、救助活動を最優先にする必要があるとしつつ、「今回の洪水の原因を解明することは、将来のリスクを減らし、災害への対応力を高める上で重要だ」と述べています。
ネパールにおける相次ぐ大規模災害の背景
ネパールでは今回のような土石流が頻発しており、特に2026年8月には極めて深刻な災害が発生しています。
8月26日、中国との国境地帯(ラスワ郡やヌワコット郡を流れるトリシュリ川など)において、山体と氷河の崩壊が原因とみられる大規模な土石流が発生しました。このとき、ネパール側だけで1400人以上(または1455人)が死亡し、日本人5人を含む5000人以上の行方が分かっていないと報じられています。
今回のゴルカ郡での土石流は、こうした8月の甚大な被害からの復旧作業がまだ続いている中で発生したことになります。
ネパールはヒマラヤ山脈を擁する急峻な山岳地帯に位置しており、地理的に地滑りや洪水などの自然災害が起こりやすい環境にあります。相次ぐ災害を受け、当局は被災地域の住民に対して避難を呼びかけています。
出典 AFPBB News 読売新聞オンライン 日テレNEWS TBS NEWS DIG 埼玉新聞 産経新聞 西日本新聞 日本海新聞 ネパールで新たな大規模土石流 土砂ダム決壊か 30軒以上の民家や橋が破壊 5人行方不明 8月の土石流では1400人以上死亡5000人以上不明(TBS NEWS DIG Powered by JNN) 共同通信
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