MENU

羽曳野市のグループホームで認知症入所者への虐待、市が行政指導

  • URLをコピーしました!

大阪府羽曳野市にある認知症高齢者向けのグループホーム「みやび」において、職員が入所者を虐待していたとして、市が施設に行政指導を行ったことが報じられています。

虐待の内容と発覚の経緯

報道によると、グループホーム「みやび」の職員4人が、認知症の入所者4人に対し、頭を腕で締め付けるなどの虐待行為を行っていたとされています。

具体的な行為として、70代の男性入所者の頭を腕で締め付ける「プロレス技」のような行為や、80代の女性入所者にチアリーダーやピエロ風の衣装を着せて外出させ、その様子を嘲笑していたことなどが挙げられています。さらに、別の80歳代女性の胸を触ったり、洋式トイレで介助する際に首の上にまたがって押さえつけたりしたこと、便が出ない入所者の腹部を足で押す行為、暴言、威圧的な言動などの身体的・心理的な虐待も確認されたと報じられています。

これらの行為が発覚したのは、2026年8月29日に施設内で「虐待と思われる行為が複数みられる」という内部通報があったためです。施設側は9月3日に市へ連絡し、市による調査が行われました。

組織的な背景と職員の認識

市によると、施設(4階建て)の3階で暮らす入所者9人の介護を担当していた職員4人のうち、3階の責任者を務める男性職員が虐待を主導していたとされています。

市による聞き取りに対し、関与していた複数の職員は「入所者とじゃれ合っていた。ふざけていた」や「入所者とじゃれ合っていた認識だ」と釈明したと伝えられています。しかし、市は職員らが自ら認めた行為のうち、悪質なケースを虐待と認定しました。

また、施設側が行った職員への調査では、「虐待を注意したことはあったが改善されず、それ以上強く言うことが怖かった」という声もあったと報じられており、施設内での是正が困難な状況にあった可能性が示唆されています。

行政の対応と施設の現状

羽曳野市は、2024年頃から虐待が始まっていたと判断し、高齢者虐待防止法に基づき、2026年9月24日付で施設に対し書面での行政指導(改善命令)を行いました。市は職員の誤った認識を改善させ、管理を徹底するよう求めており、今後は監査を検討しているとしています。また、行為が悪質であると判断し、府警羽曳野署に通報および相談しているとのことです。

施設を運営する社会福祉法人「ふくふく会」の奥田圭史理事長は、読売新聞の取材に対し、施設で虐待があったことを認め、「許しがたい行為であり、家族に謝罪した。職員への教育不足もあり、今後、指導を徹底する」と話しています。

施設側は、虐待を主導した男性責任者を9月に出勤停止とし、その後、当該職員は退職したとしています。あわせて、他の関与した職員3人への対応についても検討している状況です。

厚生労働省のデータベースによると、この施設は2003年8月に事業を開始しました。2025年12月時点での介護職員数は24人、入所者は平均年齢89歳の27人(男性3人、女性24人)であったとされています。

介護現場における虐待の現状

今回の事件のようなグループホームでの虐待は、社会的な課題となっています。厚生労働省によると、2024年度の全国の介護職員から高齢者への虐待件数は過去最多の1220件に上り、被害者は2248人に達しました。このうち、グループホームでの虐待は181件だったと報告されています。

認知症の入所者が多く、閉鎖的な空間になりやすいグループホームにおいて、いかにして虐待を防止し、適切な介護体制を維持するかが改めて問われています。

出典 読売新聞オンライン 共同通信 TBS NEWS DIG 日テレNEWS 中日新聞 「“プロレス技”のように高齢者の身体締め付け」「80代女性にチアリーダーの衣装着せ笑う」 羽曳野市の認知症グループホームで“虐待行為”繰り返され市が行政処分の「改善命令」 大阪のグループホームで虐待 羽曳野市が行政指導、常態化か – トピックス|Infoseekニュース

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次