米国のバンス副大統領ら政権幹部が、対イラン軍事作戦などの対応を協議するため、極秘会議を開いたと報じられています。
米ニュースサイトのアクシオスが2日に報じたところによると、この会議はバンス副大統領が主催し、ルビオ国務長官やヘグセス国防長官、ベッセント財務長官らが出席したとのことです。米当局者の話として伝えられており、イランやフーシ(イエメンの武装組織)への対応について協議が行われたとみられています。
同様の会議は、2025年6月にイスラエルがイランへの攻撃を開始する数日前にも行われていたと報じられており、今回の協議も何らかの決定に向けたものである可能性が指摘されています。
トランプ大統領の姿勢と現状の緊張
トランプ米大統領は3日、記者団に対し、「穏便な道であれ、険しい道であれ、決着をつける」と強調しています。これにより、攻撃の再開も選択肢に含まれているとの認識を改めて示した形です。
周辺の情勢も不安定な状況にあります。フーシがサウジアラビアの首都リヤドを弾道ミサイルやドローンで攻撃し、サウジアラムコの石油施設が炎上したことが報じられています。このような緊迫した状況下で、米政権内部での対応協議が行われたことになります。
バンス副大統領の立場と葛藤
今回の会議を主催したJ・D・バンス副大統領は、トランプ政権の幹部の中でも稀な反戦派として知られています。
バンスさんは、そもそもトランプ大統領が「平和の大統領」を標榜していたことから陣営に加わりました。2023年1月にはウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿し、トランプ大統領について「トランプ氏は米国人を海外での戦闘へと送り込むようなことはしないと確信している」と述べています。
また、イランとの関係についても、2020年にトランプ大統領がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害を命じた際には警鐘を鳴らしていました。2024年の大統領選の際にも、「我々の国益は、何よりもイランとの戦争を回避することにあると強く確信している。戦争は膨大なリソースの浪費となり、国に極めて大きな財政的負担をもたらすことになる」と明言しています。
さらに今年1月、トランプ大統領がイランに対し、反政府デモ参加者の殺害を止めるよう警告した際にも、バンスさんはトランプ大統領に越えてはならないレッドラインを守るよう進言していたとみられています。
交渉の難航と今後の展望
バンスさんは、次期大統領選挙の共和党候補として有力視されており、現在はイランとの停戦協議において米側交渉チームの代表を務めています。しかし、その地位は揺らいでいると報じられています。
以前の協議では、パキスタンを仲介として米国とイランの代表団による対面形式の協議が行われましたが、バンスさんは「合意なしで戻る」として、イラン側に最終案を残して終了しています。特にホルムズ海峡を巡り、深刻な意見相違があることが伝えられています。
本稿執筆時点において、次の交渉日時さえ決まっておらず、停戦への見通しは立っていないとされています。対イラン軍事介入を「悪手」とするバンスさんの信念と、決着を急ぐトランプ政権の方向性の間で、どのような結論が導き出されるのかが注目されます。
出典 読売新聞オンライン 文春オンライン 毎日新聞 バンス米副大統領らトランプ政権幹部が「極秘会議」、イランやフーシへの対応協議「何らかの決定か」(読売新聞)|dメニューニュース(NTTドコモ) バンス米副大統領らトランプ政権幹部が「極秘会議」、イランやフーシへの対応協議「何らかの決定か」 – トピックス|Infoseekニュース
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