南米ブラジルの大統領選挙において、第1回投票の結果、いずれの候補も当選に必要な有効票の過半数を得ることができませんでした。これにより、上位2名による決選投票が10月25日に行われることが決定しました。
今回の選挙では、現職のルラ大統領(80)と、右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が激しく競り合っています。
第1回投票の結果と決選投票の仕組み
10月4日に投開票が行われた今回の大統領選挙には、12人が立候補しました。選挙管理当局が発表した開票率98.7%時点の集計によると、フラビオ・ボルソナロ氏が47.2%を獲得して首位に立ち、次いでルラ氏が上位に入りました。
ブラジルの大統領選挙では、第1回投票でいずれの候補も過半数を獲得しなかった場合、上位2名による決選投票が行われる仕組みとなっています。そのため、今回は右派のフラビオ氏と左派のルラ氏による一騎打ちとなる見通しです。
対照的な2人の候補者とその背景
決選投票に進出した2人は、政治的な立ち位置や目指す方向性が非常に対照的であると報じられています。
フラビオ・ボルソナロ氏
フラビオ氏は右派の政治家であり、ジャイル・ボルソナロ前大統領の長男です。父親である前大統領の支持基盤を引き継いでおり、米国のトランプ大統領の後ろ盾を得ているとされています。
対米関係については、現職のルラ氏の姿勢を批判したうえで、トランプ氏との親密さをアピールしており、アメリカとの関係強化を訴えています。
ルラ大統領
ルラ氏は左派の政治家で、現在は現職の大統領です。外交路線において、アメリカに対抗する姿勢を見せており、これを主権への脅威として捉えていると報じられています。
経済政策や外交路線の面で、フラビオ氏とは正反対の針路を掲げており、決選投票ではこの方向性の違いが大きな争点になるとみられます。
選挙の主な争点と国際的な視点
今回の選挙では、国民生活に直結する物価高対策や治安対策が主な争点となっています。また、国際的な関係、特に米国との関税政策などをめぐる関係性が注目されています。
南米全体の傾向として、ペルーやコロンビア、チリなどで右派政権が相次いで誕生しており、こうした南米の右傾化の流れがブラジルにも及ぶかどうかが焦点となっていると報じられています。
今後の注目点は、10月25日の決選投票で、現職ルラ氏が体制を維持するのか、あるいは前大統領の息子であるフラビオ氏が支持を集めて政権交代を実現させるのかという点に集まります。
出典 日本経済新聞 NHK TBS NEWS DIG ブラジル大統領選挙、現職と前大統領の長男による決選投票へ(TBS NEWS DIG Powered by JNN)
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