兵庫県神戸市の人工島、ポートアイランドで、要緊急対処特定外来生物に指定されている「コガネヒアリ」が国内で初めて確認されました。
兵庫県や神戸市が2026年9月25日に発表した内容によると、確認されたのはポートアイランド(神戸市中央区)にあるコンテナヤードです。発見された個体数は、働きアリが約2万匹、女王アリが約20匹、羽アリが約500匹に及び、多数の幼虫なども見つかったと報じられています。
発見までの経緯と詳細な状況
今回の発見は、環境省が毎年実施している定期的な全国港湾調査およびその後の調査によって判明しました。
時系列に沿った経緯を整理すると、まず9月14日に調査事業者が、コンテナの側面や近くの地面を移動するヒアリ類とみられる働きアリ約1,500匹を発見しました。その後、17日にコンテナをつり上げて詳細な調査を行ったところ、コンテナの底面や地面から、女王アリや卵、幼虫を運ぶ働きアリ、そして羽アリなどがまとまって見つかったとされています。なお、コンテナの内部にはいなかったとのことです。
回収されたアリについて、環境省から依頼を受けた専門家が種名を判別した結果、コガネヒアリであることが特定されました。
コガネヒアリとはどのような生物か
コガネヒアリは、アメリカ南西部からメキシコ北部に分布するヒアリ類の一種です。夜行性であり、乾燥地の土中や石の下に巣を作る(営巣する)特性があるといわれています。
身体的な特徴として毒針を持っており、刺されると激しい痛みがあるほか、アレルギー症状やアナフィラキシーショックを引き起こす危険性が指摘されています。そのため、まん延した場合には著しく重大な影響を与えるおそれがあるとして、「要緊急対処特定外来生物」に指定されています。
ただし、国外の分布地域においては、本種による被害報告は限定的であると伝えられています。
現在の対応と今後の展望
発見場所となったエリアは、一般の人が立ち入れる区域ではなく、関係者以外の立ち入りが制限されている場所であったため、これまでのところ人的被害は報告されていません。
環境省と神戸市は、速やかに根絶に向けた集中的な防除活動を開始しました。具体的には、コンテナを動かして液体の殺虫剤をまくほか、殺虫剤入りの餌(ベイト剤)を設置して駆除を実施しています。
侵入経路については現時点では分かっていません。7月15日に行われた定期調査の時点ではコガネヒアリは確認されていなかったと報じられています。環境省は、今月28日にも再び調査を実施する予定です。
神戸市は、今後も環境省や兵庫県などと協力し、目視やトラップを用いた調査と集中的な防除を継続することで、国内への定着を防止していく方針を示しています。
また、市はヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合の注意喚起を行っており、刺激を避けつつ状況を確認し、「ヒアリ相談ダイヤル」などを利用して相談するよう呼びかけています。
出典 神戸新聞 朝日新聞 沖縄タイムス 京都新聞 特定外来生物「コガネヒアリ」を国内初確認 神戸市ポートアイランドで約2万匹(ABCニュース) 神戸・ポートアイランドでコガネヒアリ国内初確認 約2万匹、女王20匹など 神戸市が根絶へ防除 | ラジトピ ラジオ関西トピックス 神戸市:ポートアイランドのコンテナヤードで確認されたコガネヒアリと根絶に向けた防除 共同通信 神戸・ポートアイランドで「コガネヒアリ」2万匹超を国内初確認 要緊急対処特定外来生物(産経ニュース)|dメニューニュース(NTTドコモ)
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