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米中間選挙で共和党が苦戦、トランプ氏の影響と大敗回避への奔走

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11月に投開票を控えたアメリカの中間選挙に向けて、与党・共和党が厳しい状況に置かれています。上下両院の多数派を失う可能性が懸念されており、党幹部らは大敗を回避するために奔走している状況です。

共和党が直面する現状と危機感

11月の投開票まで3週間となるなかで、共和党の選挙運動は危機対応に追われていると報じられています。かつては安泰とみられていた選挙区での敗北を回避しようと奔走しており、こうした議席を逃せば、上下両院の多数派を失いかねないという懸念が強まっています。

この情勢悪化を受け、複数の激戦州の共和党関係者は警戒を強めています。もともとは民主党の地盤である選挙区での議席獲得を目指していましたが、現在は、伝統的に共和党が強さを誇ってきた選挙区や州にリソースを投入せざるを得ない状況に追い込まれています。

下院選の資金配分を指揮する共和党幹部らは、今後数日間で支援対象を絞り込む見通しです。勝てると判断した選挙戦への支援を強化する一方で、見込みが薄い候補への投資は大幅に削減するとみられています。これは、共和党が直面している困難を認める動きであると同時に、民主党の議席拡大を全体として抑えようとする試みであると分析されています。

苦戦の背景にある要因

共和党が悲観的な見通しを持つ背景には、ここ数週間の世論調査結果があります。特に以下の要因が有権者の怒りを買い、支持を弱めているとみられています。

まず、経済的な要因です。長引くイラン情勢によるガソリンや軽油、食料品の価格高騰といった生活費の上昇が、有権者の強い不満を招いています。

また、トランプ大統領自身の不人気も深刻な影響を与えています。最新の世論調査では、トランプ氏の支持率は30%という歴史的な低水準にまで落ち込んだと報じられています。共和党内部からは、トランプ氏があまりに不人気であるため、本人が遊説に行くことが利益よりも害をもたらしているのではないかという懸念が出ています。再選を目指す共和党下院議員の1人は、支持率に触れて「トランプ氏が党全体の足を引っ張っている」と漏らしているとのことです。

さらに、トランプ大統領の親族によるファミリービジネスの横行なども、国民の不満を高める要因として挙げられています。

候補者たちの「トランプ離れ」

こうした状況を受け、激戦区の共和党候補の間では、トランプ氏と距離を置こうとする動きが広がっています。ロイター通信の調査によれば、激戦区の共和党候補62人のうち、3分の2に当たる41人が、あえてトランプ氏と距離を取ろうとしているとされています。

具体的な事例として、以下のような動きが報じられています。

  • フロリダ州のある候補者は、トランプ氏に言及した文言や写真をすべて削除していたことが判明しました。
  • ニューヨーク州の共和党現職であるマイク・ローラー下院議員は、大統領との政策上の意見の相違を強調しています。
  • ミシガン州の共和党候補であるマイク・ロジャース氏は、トランプ氏の貿易戦争を批判する広告を公開しました。

一方、トランプ氏自身は、1カ月のうちにテキサス州を3度訪問するなど、支持への働きかけを続けています。テキサス州では、スーパーPAC(政治活動委員会)がケン・パクストン氏を支援するために1億ドル以上を費やしています。トランプ氏の顧問の1人は、「誰もが今ごろ戦争は終わっていると期待していたが、終わっていない」とし、「テキサスのようなところで接戦になるはずはないのに、明らかにそうなっている」と語っています。

専門家による分析と今後の見通し

バージニア大学政治センター所長のラリー・サバト教授は、連邦議会下院において、野党・民主党がほぼ確実に過半数の議席を獲得すると分析しています。そのうえで、民主党が上下両院を制する確率は五分五分であるとしています。

また、サバト教授は民主党側についても、勢力を伸ばす急進派と主流派が対立していることから、党そのものが共和党より人気がない状況が続いていると指摘しています。

さらに、上院で注目されるミシガン州では、経済問題が争点となっており、民主党のエルサイード候補について、以前は敗北するという見立てだったが、現在はその逆だと考えていると述べています。

米国二大政党の基本的立場

今回の選挙を理解するうえで、共和党と民主党の基本的な違いを整理します。

共和党は保守的な立場で、個人の自由や自助、伝統的な価値観を重視する傾向にあります。政治的には「小さな政府」を目指し、減税や環境規制の緩和、不法移民の制限などを主張しています。支持層は、大卒以外の白人に加え、最近では支持を拡大させています。

一方の民主党はリベラルな立場で、政府に積極的な役割を求め、福祉や人権、女性が選ぶ権利などを重視します。富裕層や大企業への課税強化を主張し、不法移民への合法的地位の付与を支持する傾向にあります。支持層は大卒以上の層や都市部で強いとされています。

現在の米国政治では、トランプ共和党政権と民主党の対立が激化しており、10月12日には国土安全保障省の職員が、民主党のオマル下院議員の自宅を捜索する事態も起きました。これに対しオマル氏は、政治的な威圧がさらに激化したと批判しています。

出典 CNN テレビ朝日 産経新聞 朝日新聞 トランプ離れが止まらない共和党、中間選挙で歴史的大敗も? 「トランプ時代」終焉の可能性 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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