自民党の部会において、鈴木宗男参議院議員が簗和生農林水産大臣に対し、強い口調で戒める場面がありました。この騒動の背景には、簗大臣による予算配分に関する不適切な言動と、それに伴う国会での激しい追及があります。
自民党部会での一喝と鈴木宗男議員の指摘
2026年10月9日午前、自民党本部で農水関連の部会が開かれました。この会合に出席した簗農水大臣は、冒頭で「農林水産大臣を拝命した簗和生でございます」と挨拶し、農政関連予算などで自民党の協力を求めました。
しかし、この挨拶に対し、鈴木宗男議員は語気強く反論しました。鈴木議員は、「あなたは今耳目を集めているわけだ。まず冒頭に、お騒がせしていますだとか、しっかり説明責任を果たしてやっていきますとか、挨拶があってしかるべきではないかな。人としての矜持が問われているんだよ」と簗大臣を厳しく戒めたと報じられています。
さらに鈴木議員は、「「みんな応援しようと思っても決意表明だけでは応援できない、所信表明のあとに、5日の話(※簗農水大臣は5日に自らの発言を撤回して謝罪)を最初にやっておけばなんでもない、真摯に言えば理解する人もいる、今大事なところはそこだ」と重ねました。」と重ねて指摘しました。これに対し、簗大臣は途中で「はい」「はい」と応じ、最終的に「大変失礼しました」あるいは「失礼致しました」と答えたと伝えられています。
事の発端となった「予算カット」発言の経緯
今回の騒動の根底にあるのは、簗大臣による「予算カット」に関する発言です。報道によると、選挙で自身を支持しなかった首長の自治体について、「予算を大幅にカットした」という主旨の発言をしたとされています。
この発言は、政治的な意向で予算配分を操作した疑いがあるとして大きな波紋を呼びました。簗大臣はその後、10月5日に自らの発言を撤回して謝罪していますが、大臣としての辞任は否定しています。
また、この問題に関連して、国交省は簗大臣から道路予算の配分作業が行われていた今年2月に問い合わせがあったことを明らかにしています。これについて井林国土交通大臣は、問い合わせの内容が配分作業を行う部局に伝わっていなかったため、「作業への影響はなかった」と強調しています。一方で、大臣とのやり取りのメモが残っていない点については、「内閣府のガイドラインを踏まえ、作成が必要ないと判断した」と説明しています。
野党による追及と政府・与党の反応
国会では、野党が簗大臣の言動を厳しく追及しています。野党側は、自分を支持しなければ予算の不利益を受けると示唆したことは、公職選挙法違反に当たるのではないかと指摘しており、参議院では野党6党の国対委員長が会談し、簗大臣の辞任を求めることで一致したと報じられています。また、問責決議案の提出についても検討が進められています。
高市総理大臣は、簗大臣を続投させた判断について、「説明責任を果たしたうえで人一倍働いてほしいと考えた」と述べ、「私としましては簗大臣には説明責任を果たしたうえで、農林水産行政に関する豊富な知識と、そしてまた政策構築力を生かして、食料安全保障の強化のためにも人一倍働いてほしいと考えた次第でございます」と説明しています。
あわせて、高市総理は「任命責任は私にある」と述べつつも、刑事責任については「個別具体の事実関係に基づき、捜査などを通じて判断されるべき」とし、現時点で言動を犯罪であると仮定して見解を述べることは差し控えると述べています。
広がる懸念と今後の焦点
簗大臣を巡る問題は、予算カット発言だけにとどまっていません。選挙期間中に支援者をシャトルバスで無料で送迎したことがあるとの報道も浮上しており、簗大臣は記者会見で「法令にのっとり適切に処理している」とした上で、「事実関係について今確認をしている」と述べるにとどめています。
政府・与党内からは、代表質問などで連日追及が続いている状況に対し、「もううんざり」という声や、与党幹部から「筋が悪い…スキャンダルのほうがまだマシ」といった困惑の声が上がっていると伝えられています。
政府はもともと、来年4月から2年間に限り食料品の消費税率を1%にする法案を閣議決定するなど、最重要課題を抱えていますが、まずは簗大臣の発言や疑惑に対する適切な説明と対応が、今後の政治運営の焦点になるとみられます。
出典 フジテレビ テレビ朝日 与党内から「もううんざり」 簗農水大臣の発言めぐり追及続く 自民会合で鈴木宗男議員が激怒「お騒がせしていると挨拶あるべき」(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) 鈴木宗男議員が簗農水大臣を一喝 「人としての矜持が問われている」 自民・会合で語気強く戒め | チバテレ+プラス
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