栃木県那須町の町長選挙を巡り、一度は「当選無効」とされた平山幸宏町長の当選を認める判決が東京高等裁判所で言い渡されました。
事の発端は、今年3月に行われた那須町長選挙です。この選挙では、平山幸宏町長と、新人で元町議の小山田典之さんらが立候補しました。開票の結果、平山町長が1票差で当選したと町選挙管理委員会(町選管)が決定しました。
しかし、その後の過程で票の扱いを巡る見解の相違が生じました。開票作業の段階で、候補者の姓と名が混在して書かれた疑問票が複数見つかったと報じられています。具体的には、「平山のりゆき」や「小山田ゆきひろ」といった、それぞれの候補者の姓と名が入れ替わったり混ざったりした状態で記載された票がありました。
これらについて、町選管は当初「無効」と判断していましたが、栃木県選挙管理委員会(県選管)による調査・再点検では、これらの票を「有効」であると判断しました。その結果、他の票も含めて精査したところ、小山田さんの得票が2票多いという結果になり、当落が逆転して平山町長の当選は無効とする裁決が下されました。
この裁決に不服とした平山町長は、県選管の裁決取り消しを求めて訴訟を起こしました。
2026年10月8日、東京高裁は平山氏の請求を認め、当選無効とした裁決を取り消す判決を言い渡しました。高裁は、姓と名が混在したいわゆる「あべこべ票」について、どの候補者を記載したのか確認しがたいとして、これらを無効と判断しました。
疑問票を改めて検討した結果、最終的に平山氏の得票が相手候補を3票上回ったと認定されました。これにより、平山町長を当選とした町選管の決定が有効なものとして認められることになります。
今回の判決により、一度は覆った平山町長の当選が法的に認められる形となりました。平山町長は簗農相(農業大臣)の支援を受けていたと報じられています。
一票の重みが当落を左右する極めて僅差の選挙において、記名方法が不完全な「混記票」や「姓名混在票」をどう扱うかという判断が、結果的に町政のトップを決定づける大きな争点となった事例といえます。
出典 下野新聞 東京新聞 NHK 栃木・那須町長選、無効取り消し 平山氏、3票多いと東京高裁|Infoseekニュース
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