福岡県議会において、議長や副議長の就任をめぐる金銭授受の疑惑が浮上しています。2026年10月2日、自民党福岡県議団に所属する樋口明県議が記者会見を開き、過去にゴルフ会などの費用を多額に負担していたことを認めました。
樋口県議が明かした金銭負担の内容
樋口明県議は会見の中で、2017年5月の議長就任までの1年間に、少なくとも600万円以上の費用を支払ったことを明らかにしました。
具体的な負担内容として、蔵内勇夫さんによる「蔵内会」と呼ばれるゴルフ会や、自民党県議団幹部との食事会の費用などが挙げられています。また、2016年秋に福岡市内の料亭で行われた自民党県議団幹部との食事会について、「この食事会の代金およびお車代についても、私が全て負担しました」と説明しています。
さらに、食事会や新年会の会費については、1人あたり2〜3万円で10人前後が参加していた記憶があるとしています。また、自身が参加していないゴルフ会の費用として300万円を負担したこともあると証言しています。
議長就任との関係性と本人の認識
今回の金銭負担について、樋口県議は当時の県議団幹部から打診されたとしています。議長就任との関連性について問われると、「議長に就任するために払っていたという認識ではなかった」と強調しています。
一方で、「支払いに応じなければ議長就任は危ぶまれた」とも述べており、別の報道では「おそらく議長就任は危ぶまれたのではないか」との認識を示したと伝えられています。
樋口県議は、こうした行為について「慣例に従って負担したが、正しいものではなかった。悪しき慣例が繰り返されぬように責任をもって行動し全力で取り組んでまいりたい」と話しています。
疑惑の背景とこれまでの経緯
この金銭授受疑惑は、他の県議による証言から発覚したものです。元議長の吉松源昭県議と元副議長の江藤秀之県議が、2026年7月に「就任の際、自民県議団幹部だった蔵内勇夫前議長ら当時の自民幹部に多額の金銭を払った」と取材に証言したことで表面化しました。
なお、名指しされた側は金銭の受け取りを否定しています。今回の樋口県議による証言は、実名での告発として3人目となります。
樋口県議がこのタイミングで会見に臨んだ理由については、「調査が終わってからと思っていたが、(調査が)始まらずいつ終わるかもわからないので先延ばしにすべきでない、説明すべきと思い(記者会見に)臨んだ」と語っています。
今後の対応と影響
樋口県議は、県議会の第三者委員会の調査に協力したい意向を示しています。かかわった人物の実名については、現時点では差し控えるとしていますが、「事実を隠すつもりはない。第三者委員会に説明を求められたら実名を含め包み隠さず伝える」としています。
また、告発の理由として「説明責任を果たさなければならない」と述べており、「(幹部の)実名も含め、包み隠さず話す」としています。一方で、議員辞職や次期県議選への不出馬については否定しています。
こうした混乱を受け、福岡県議会では10月1日の本会議において、地方議会で議長を選ぶ際の選挙制度の改善を国に求める意見書案を賛成多数で可決しています。
出典 日テレNEWS 山形新聞 西日本新聞 【速報】福岡県議会、議長経験者が新たに費用負担証言 「参加していないゴルフ会の300万円」など 自民・樋口明氏(KBC九州朝日放送) 【速報】福岡県議会、議長経験者が新たに費用負担証言 「参加していないゴルフ会の300万円」など 自民・樋口明氏|KBCニュース
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