アパレル大手のワールドと、同業のTSIホールディングス(TSI HD)は14日、経営統合を行うと発表しました。2027年3月1日を効力発生日として、新しく共同持ち株会社「インフィニティ・ユナイテッド」を設立し、両社をその傘下に置く計画です。
今回の統合により、両社の2027年2月期の連結業績予想を単純合算した場合、売上高は4500億円規模に達する見込みです。これが実現すれば、国内のアパレル業界において3位の規模となります。
統合の背景と狙い
今回の経営統合の背景には、少子高齢化に伴う国内アパレル市場の縮小があります。ファッション業界における競争が激化するなか、両社は経営統合を通じて運営コストの抑制や効率化を進め、生き残りを図る方針です。
具体的には、物流などのコストを抑えることや、調達などの面で相乗効果を狙うとしています。朝日新聞の報道によれば、両社は事業領域において重複が少なく、相互補完的な関係にあると判断しており、規模のメリットを活かした成長を目指すとしています。
新会社の体制と仕組み
新設される共同持ち株会社「インフィニティ・ユナイテッド」の体制については、以下の通り報じられています。
代表権を持つ会長にはTSI HDの下地毅社長(CEO)が就き、社長にはワールドの鈴木信輝社長が就任する予定です。本店は東京都港区北青山のワールド北青山ビルに置かれます。また、新会社は東京証券取引所に株式を上場する方針です。
統合の手続きについては、株式移転方式が用いられます。株式移転比率はワールドを1とした場合、TSI HDは0.8となります。2026年12月24日に両社が臨時株主総会を開催して承認を得た後、2027年2月25日に両社は上場廃止となる見通しです。その後、3月1日に新会社が東証プライムへテクニカル上場する計画です。
統合後の構造としては、TSI、ワールド・ブランズ、ワールド・ソリューションズの3社を中間持ち株会社とする体制が報じられています。
両社の現状
統合に踏み切る両社の経営状況について、各社の数値が報じられています。
ワールドの2026年2月期における連結売上高は2840億1400万円で、従業員数は7094人です。一方、TSIの同期間の数値は、売上高が1670億8500万円、従業員数が4108人となっています。
また、ワールドの業績については、2026年2月期の決算がコロナ禍後で初めての減益となり、アパレル事業が不振であったことも伝えられています。
アパレル業界は、ユニクロやZARAといった強力なブランドが市場を牽引するなか、生き残りをかけた企業間の再編が進む局面を迎えています。今回の大型統合が、今後の国内市場における勢力図にどのような影響を与えるかが注目されます。
出典 ワールドとTSIが経営統合へ アパレル2社、27年3月に持ち株会社設立 – 日本経済新聞 アパレル大手のワールドが経営統合へ 同業のTSIホールディングスと 2027年3月、共同持ち株会社を設立|経済ニュース|神戸新聞NEXT アパレル大手ワールドとTSIが経営統合へ、持ち株会社作り両社傘下に…コスト削減や効率化で生き残り図る : 読売新聞 ワールドとTSIが経営統合へ アパレル国内3位に、コスト抑制狙う:朝日新聞 ワールドとTSI 経営統合で合意 – Yahoo!ニュース ワールドとTSIホールディングスが経営統合に合意 持株会社を設立へ ワールドとTSIHDが経営統合 27年3月1日に共同持株会社 – 神戸経済ニュース ワールドとTSIHDが経営統合 27年3月に共同持ち株会社「インフィニティ・ユナイテッド」設立 | 繊研新聞 ワールドとTSIHDが経営統合へ – 株探
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