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旭化成子会社で最大55万8000人分の情報流出か、サイバー攻撃の背景

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旭化成の医薬品子会社である旭化成セラピューティクス(東京・千代田)は10月6日、同社が運営する医療関係者向けのウェブサイトがサイバー攻撃を受け、不正アクセスによって最大で約55万8700人の個人情報が漏洩した可能性があると発表しました。

何が起きたのか、そしてどのような背景があるのかを整理します。

目次

不正アクセスの経緯と被害状況

今回の被害を受けたのは、医薬品の製品説明などを掲載している医療従事者向けのウェブサイト「Pharma DIGITAL」であると報じられています。このサイトのデータベースが標的となり、不正アクセスが行われました。

旭化成セラピューティクスが運営委託先企業から情報漏洩の可能性があるとの報告を受けたのは10月2日です。同社はこの報告を受けて直ちにウェブサイトを停止し、追加の被害を防ぐための措置を講じたとしています。

流出した可能性がある情報は、主に以下の通りです。

  • 医療従事者などの情報: 最大約55万8700人分。
    • 内訳として、最大約51万4000人の氏名、所属施設、診療科などが含まれる。
    • さらに、最大約4万4000人についてはメールアドレスが漏洩した可能性がある。
  • 従業員の情報: 旭化成子会社の従業員約700人の氏名やメールアドレス。

一方で、クレジットカード情報や要配慮個人情報はデータベース上に保管されていなかったため、これらが漏洩したことはないとしています。また、現時点では個人情報の不正利用や二次被害は確認されていないと説明しています。

同社は対象となる医療従事者に対して個別に連絡を進めており、今後は不正アクセスに至った原因の調査と再発防止策の徹底に取り組む方針です。

繰り返されるセキュリティ事案と背景

旭化成セラピューティクスにおいては、今回の事案以前にも不正アクセスによる情報流出の可能性が報じられていました。

2026年6月15日には、関節リウマチ治療薬「ケブザラ」の患者を対象としたサポートプログラム「RAコネクト」において不正アクセスが発生したとされています。このプログラムの運営を受託していたCHIのシステムにおいて、Web上に公開された領域に置かれていた一部のファイルが第三者にアクセスされました。

この件で流出したおそれがあるのは計1,940人分で、内訳は患者246人、医療従事者1,535人、旭化成セラピューティクスの従事者159人とされています。CHIが情報流出を確認したのが7月11日で、その後、委託元である旭化成セラピューティクスへ報告され、7月24日に公表されるという経緯を辿っています。

短期間に、運営委託先が関わるシステムでの不正アクセスが相次いでいる状況にあります。

企業を取り巻くサイバー攻撃の現状

今回の事案に限らず、近年、企業を標的とした不正アクセスや個人情報の流出事案が相次いでいます。

報道によれば、シチズンにおいて業務委託先への不正アクセスにより顧客情報10万人分が漏洩した可能性があるほか、西鉄のICカード利用履歴照会サービスへの不正アクセスなども報告されています。

こうした背景の中、企業にはセキュリティ対策を単なるコストではなく投資として捉える視点が求められていると指摘されています。特に旭化成セラピューティクスのような医薬品事業を担う中核子会社にとって、医療現場との信頼関係は極めて重要であり、今回の事案はグループ全体の情報管理体制に対する信頼に影響を与える可能性があるとみられています。

また、最近の個人情報流出の急増については、AIが悪用されている可能性を指摘する声もあり、攻撃の手法が高度化していることが伺えます。

出典 TBS NEWS DIG 日本経済新聞 NHK 旭化成子会社 55万人分情報流出か 旭化成系サイトに不正アクセス、最大55万8700人分の情報流出か — BigGo ファイナンス 共同通信 旭化成子会社でも漏えいか サイバー攻撃最大55万人超|Infoseekニュース 旭化成系、最大55万人の情報漏えいか|Infoseekニュース 関節リウマチ患者支援サービスに不正アクセス 1,940人分の情報流出か、旭化成セラピューティクスとシミック – 株式会社アクト

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