2026年10月3日、熊本市東区にある陸上自衛隊健軍(けんぐん)駐屯地にて、長射程ミサイル「25式地対艦誘導弾」の装備品が地元住民に向けて初めて公開されました。
これまで熊本県知事や熊本市長など一部の関係者には公開されていましたが、一般の住民を対象とした公開は今回が初めてとなります。事前に申し込んだ熊本市民や、市内に通勤・通学する県民ら約300人が参加しました。
公開された装備とミサイルの概要
今回の展示会では、25式地対艦誘導弾の発射機や弾薬運搬車など、地上装置4両が展示されました。参加した住民は、運用を担う部隊からこれらの設備についての説明を受けています。
公開された「25式地対艦誘導弾」は、相手の射程外から攻撃することを可能にするスタンド・オフ・ミサイルに分類される装備です。その主な特徴は以下の通りです。
- 射程距離: 約1000キロの飛翔が可能です。
- 能力: 敵基地攻撃能力を持つとされています。
- 地理的影響: 熊本からの発射で、中国大陸の沿岸部が射程圏内に入ると報じられています。
これらの装備品は、2026年3月に健軍駐屯地へ配備されました。
展示会開催までの経緯と今後の運用
この住民向け展示会は、もともと8月に開催される予定でした。しかし、7月に発生した熊本地震の影響により延期されており、今回の10月3日の開催に至りました。
また、このミサイルは実戦的な運用も見据えられており、今月19日から開始される日米共同演習「キーン・ソード」に初めて投入される予定であると報じられています。
住民の反応と防衛省の対応
展示会を訪れた住民からは、装備の規模に対する驚きの声や、今後の説明を求める意見など、多様な反応が寄せられました。
熊本市東区の西口明彦さん(72)は、「大きかった。すごい装備だと思った」と述べ、熊本市中央区の田口清士さん(77)は、「見なければ分からないこともある。これからも継続的に市民が見る機会や、リスクを含めた説明があるといい」と話しています。また、参加者の中には「実際に見て、抑止力強化につながる必要な装備だと思った」と肯定的に捉える人がいた一方で、「『熊本が攻撃対象になるのでは』との住民の不安に応えるものではなかった」という意見も出たことが報じられています。
こうした住民の不安や要望に対し、防衛省および政府の対応はどうなっているのでしょうか。
九州防衛局の櫛田真紀企画部長は、午前の部の終了後に報道陣に対し、「参加者に理解を深めてもらえる重要な機会になったと考えている」と述べました。あわせて、「引き続き丁寧な説明や適切な情報提供に努める」としていますが、対話型の説明会を開く予定はないとしています。
また、小泉防衛相についても、この展示会に関連して「対話型」の説明会を行うことを改めて否定したと報じられています。
出典 TBS NEWS DIG 熊本日日新聞 時事通信 陸上自衛隊 25式地対艦誘導弾 “長射程ミサイル”住民に初公開(RKK熊本放送)|dメニューニュース(NTTドコモ) 地域住民に向けて『25式地対艦誘導弾』の装備品を初展示 陸上自衛隊健軍駐屯地で開催【熊本発】(TKUテレビ熊本) 陸上自衛隊 25式地対艦誘導弾 “長射程ミサイル”住民に初公開(RKK熊本放送)
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