神戸市内で男性2人が相次いで銃撃され、うち1人が死亡した事件で、兵庫県警は2026年10月2日午前、殺人未遂の疑いで逮捕していた無職の亀谷直人さん(79歳・神戸市中央区)を送検しました。
本事件は白昼の市街地で発生し、短時間のうちに2か所で発砲が行われたという極めて衝撃的な内容です。複数の報道から、事件の時系列と容疑者の背景について整理します。
事件の発生経過
事件が起きたのは9月30日の午後です。
まず午後1時15分ごろ、神戸市中央区坂口通の路上で、会社経営の赤田正行さん(58歳・神戸市東灘区)が腹部を撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
その約10分後、そこから約4.5キロ北東に離れた兵庫区荒田町の民家敷地内において、停車中の乗用車内で男性(54歳・神戸市東灘区)が右のわき腹辺りを撃たれ重傷を負いました。
警察は、午後2時ごろに2か所目の現場から20メートルほど離れた路上で、亀谷直人さんを殺人未遂の疑いで緊急逮捕しました。逮捕後、亀谷さんは調べに対し、「間違いない」あるいは「そのままで間違いないです」と容疑を認めたと報じられています。
容疑者の属性と犯行の状況
逮捕された亀谷さんは元暴力団組員であり、指定暴力団山口組系の組織を率いていた経歴を持つ人物とされています。
捜査関係者の情報によると、事件当時は、運転していた54歳の男性、助手席に座っていた赤田さん、そして後部座席に座っていた亀谷さんの3人が同じ車に乗って移動していました。兵庫県警は、亀谷さんが中央区で赤田さんを撃った後、そのまま男性と2人で兵庫区の民家敷地内まで走行し、停車後に男性を撃ったとみられています。
また、犯行に使用されたとみられる拳銃1丁が押収されており、警察は単独犯による犯行とみて捜査を進めています。現在のところ、暴力団同士の抗争であるという情報は得られておらず、その可能性は低いとみられています。
事件の背景にあるトラブルの可能性
犯行の動機については、土地を巡るトラブルがあった可能性が報じられています。
2つ目の現場となった兵庫区の民家に住む建設会社の男性社長が取材に応じ、被害者と容疑者の両名から土地購入を持ちかけられたが、それを断っていたと説明しています。
被害者2人と亀谷さんは、事件直前まで同じ車に同乗していたことから、面識があったことは間違いなく、警察は彼らの関係性を詳しく調べています。また、赤田さんの銃撃についても、亀谷さんが関与を示唆したと報じられています。
地域住民への影響
事件が住宅街の駐車場付近で起きたため、周辺住民には不安が広がっています。兵庫区の現場付近では、保護者に連れられて登校する児童の姿が見られ、保護者が「(子どもが)まだ怖いって。今はもう捕まっているから、ちょっと安心していますけど。ちょっと怖いですよね、まだ」と心境を語っている様子が伝えられています。
また、2つ目の現場では、住宅に車が突っ込み、住民の妻が亀谷さんを確保したという状況もありました。その住民の男性は、妻から「家に車が突っ込んだ。銃声のような音がして、おじいさんが家をめちゃくちゃにした」「ちょっとあなた何をしているの」と言って確保したことを明かしています。
本件は、元組織のリーダーという経歴を持つ人物が、面識のある人物らに対して短時間で連続して発砲したという特異な事件です。今後の捜査で、土地売買などの具体的なトラブルがどの程度犯行に結びついたのかが明らかになるとみられます。
出典 神戸新聞 日テレNEWS 神戸・連続発砲事件 男性2人が死傷 逮捕の男が単独で実行か – サンテレビニュース
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