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ハマスがガザ和平の15項目工程表を全て受諾、イスラエルとの溝は

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パレスチナ自治区ガザ地区の支配を巡るイスラム組織ハマスの幹部が、米国主導で提示された和平に向けた「15項目工程表」を全て受け入れたことが読売新聞の単独インタビューで明らかになりました。

これまでトランプ米大統領はハマスが武装解除に「合意」したと発表していましたが、具体的にどこまで合意に至っているのかは不明確なままでした。今回の報道によって、ハマス側が工程表の内容を一括して受け入れ、署名したという姿勢が具体的に示された形となります。

目次

「15項目工程表」の内容と経緯

この工程表は、米国主導の暫定統治機関である「平和評議会」が2026年7月末に仲介国を通じてハマスに提示したものです。主な内容には、イスラエル軍のガザからの撤退、ハマスの武装解除、そして地域の復興に向けた手順などが盛り込まれています。

ハマスの最高幹部ハリール・ハヤアさんの政治・メディア顧問を務めるヌヌさんは、読売新聞に対し「ハマスは平和評議会が提案した15項目の工程表を受け入れ、交渉は最終段階に達した」と述べ、全てを一括して受け入れ、署名したことを明かしました。

具体的に武装解除についてどう考えるかという点について、ヌヌさんはイスラエル軍のガザ撤退を条件に、「ハマスは重火器を(ガザの統治を担うパレスチナ人専門家で構成する)行政委員会に引き渡す」と明言しています。また、ガザの統治権限についても「ハマスは権限を行政委員会に引き渡す準備ができている」としており、民政上の統治権限を引き渡す考えを示しました。一方で、小火器を含む全面的な武装解除に応じるかについては明らかにしていません。

イスラエル側との決定的な対立点

ハマス側が受け入れを示した一方で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、この工程表を受け入れることを拒否し続けています。

最大の争点は「武装解除」と「軍の撤退」のどちらを先行させるかという順序にあります。ネタニヤフ首相は8月に「ハマスが武装解除するまで軍を撤退させない」との考えを表明しました。また、別の閣議においても「ハマスがすべての武器を手放すまで(軍は)撤収しない」と述べ、工程表の受け入れを拒否することを明言しています。

ヌヌさんによれば、この優先順位を巡って双方が対立しており、それ以降、交渉は停止しているとされています。また、ヌヌさんは「イスラエルのネタニヤフ首相は合意を望んでいない。選挙に勝ちたいだけだ」と述べており、イスラエル側の政治的背景が和平の妨げになっているとの見方を示しています。実際にイスラエルでは2026年10月27日に総選挙が予定されており、ネタニヤフ首相が対パレスチナ強硬派の国民や、連立政権に参加する極右政党に配慮している可能性が指摘されています。

米国の介入と現状の複雑さ

米国側は、トランプ大統領の娘婿であるクシュナーさんが中心となって調整を試みてきました。クシュナーさんは2026年8月16日と17日にエジプトとイスラエルを訪問し、ハマスの指導者ハイヤさんやネタニヤフ首相と相次いで会談しました。

AFP通信などが報じたところによると、クシュナーさんはハイヤさんとの会談で、武装解除に関して「具体的で検証可能な措置」を求めたとみられます。また、ネタニヤフ首相に対しても説得を試みた模様ですが、イスラエル側の拒絶は揺らいでいません。

このような状況の中、イスラエル軍は2026年8月16日にガザへの空爆を実施したと発表しています。これに対しハマスは、停戦が守られていないとして仲介国や平和評議会に対応を求める声明を出しました。同時に、エジプトやカタール、トルコなど合計8カ国の外相が、イスラエルが行程表を拒否したことを非難する声明を発表しており、国際的な圧力が高まっています。

根深い不信感と今後の展望

今回の事態の背景には、2023年10月7日のハマスによる奇襲から始まった激しい戦闘による深い傷跡があります。ヌヌさんはインタビューの中で、イスラエルが「幼い子供、若者、女性を戦闘員と区別せずに標的とし、病院や学校、国連施設も含めて全面的に破壊した」とし、「ジェノサイド(集団殺害)が起きた」と主張しています。

一方で、イスラエル側からすれば、ハマスの完全な武装解除がなされない限り、再び攻撃を受けるリスクを排除できないという根強い不信感があります。

ヌヌさんは、イスラエルが国家樹立や難民の帰還権といったパレスチナ人の権利を認めない限り議論は難しいとし、「イスラエル側には和平のパートナーがいない」と述べています。ハマスとしては、最高幹部のハリール・ハヤアさんの下で抵抗運動としての政策を継続しつつ、アラブ・イスラム諸国との関係を重視し、イスラエルを国際的に孤立させる方針であると報じられています。

和平への工程表という具体的な枠組みが提示され、一方の当事者がそれを受け入れたものの、もう一方の当事者が拒絶し続けるという、極めて困難な局面が続いています。

出典 読売新聞オンライン 時事通信 朝日新聞 毎日新聞 産経新聞 TBS NEWS DIG ガザ和平の15項目工程表、ハマス幹部「全て受け入れた」…読売新聞単独インタビュー – トピックス|Infoseekニュース

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