兵庫県警察本部の職員らが勤務時間中に不適切な行為に及んでいたことが明らかになりました。警察という規律を重視する組織において、執務室や交番といった公的な場所が利用されていた点について、厳しい視線が向けられています。
勤務中の性行為による懲戒処分
兵庫県警は9月11日、当直勤務中に警察署内などで性行為をしたとして、県西部の署に勤務する男性巡査長(29)と女性巡査(21)を減給の懲戒処分としました。時事通信などの報道によれば、処分内容は「減給10分の1(3カ月)」とされています。
報道されている経緯によると、この男性巡査長は既婚者であり、女性巡査と不倫関係にあったとされています。二人は昨年11月から今年7月にかけて、当直中の署内にある執務室や会議室、さらに男性のマイカーの中で性行為に及んでいたと報じられています。また、勤務時間中にLINEで私的なメッセージのやりとりを繰り返していたことも判明したとのことです。
特に問題視されているのが、勤務中の行動です。ある報道では、30代の男性警察官と20代の女性警察官が、パトカーで巡回中に交番に立ち寄り、4時間ほど滞在して性行為をしていた事例が挙げられており、「交番をラブホテル代わりに使っているのか」という大きな批判が出たとしています。
この件に関して、兵庫県警の大上健二監察官室長は「警察職員としてあるまじき行為」とした上で、「職務倫理教養を徹底し、再発防止に努める」とコメントしています。
兵庫県警で相次ぐ不祥事の現状
今回の事案だけでなく、兵庫県警では不祥事が多発している状況が指摘されています。
約1万3000人を擁する兵庫県警では、昨年、全国で最多となる50人が懲戒処分を受けたというデータがあります。処分の内容は多岐にわたり、大麻の所持、勤務中の競輪サイトでの車券購入、飲食店での副業、違法なエアガンの所持など、多種多様な事例が含まれていると報じられています。
こうした状況について、全国の警察を指導する立場の警察庁関係者は、次のように嘆息しています。 「遵法精神が大きく欠如していると言わざるを得ない事案ばかりで、まさに不祥事のデパートという状態。警察官である以前に、社会人として常識がない人物があまりに多い印象だ」
警察関係者の間でも「またあの県警か」と話題になるほど、不祥事が常態化している懸念があるようです。
組織的な背景と今後の課題
なぜ兵庫県警において、これほどまでに不祥事が相次いでいるのか。文春オンラインなどの報道によれば、その背景には「人材難」の影響もあるとされています。
また、同県警では深刻な人権侵害事案も発生しています。同僚の女性警察官3人への不同意性交や盗撮などの罪に問われた元巡査長の男(26)に対し、神戸地裁は拘禁刑5年の判決を言い渡しました。判決では、警察署の交番トイレなどにスマホを設置して盗撮したことなどが認定されており、中川綾子裁判長は「警察官に対する社会の信頼を損なった点」を踏まえ、「実刑は免れない」と述べています。
地元住民からは「捜査で成果を出すべきなのに、不祥事ばかり目立って恥ずかしい」という声が上がっていると報じられています。
法を執行し、社会の秩序を守るべき警察組織において、内部での遵法精神の欠如や倫理観の麻痺が指摘される事態となりました。組織としての信頼回復に向け、どのような再発防止策を講じ、職員の意識改革を実現できるかが問われています。
出典 文春オンライン 神戸新聞 時事通信 産経新聞 TBS NEWS DIG 《巡査長と巡査が勤務中に性行為》「交番をラブホテル代わりに…」兵庫県警で不祥事が多く発生する事情とは(文春オンライン) 〈兵庫県警でまた署内性行為〉「既婚の男性巡査長と女性巡査」29歳巡査長と21歳女性巡査を懲戒処分…「1日160通LINE」「会議室や車内で…」 | 集英社オンライン
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