ロシアで20日まで行われた下院選挙において、ウラジーミル・プーチン大統領の与党である「統一ロシア」が過去最多の議席を獲得し、圧勝することが確実となりました。
ロシア中央選挙管理委員会が21日に発表した暫定結果によると、定数450議席のうち、統一ロシアは355議席を確保したとのことです。これは全議席の4分の3以上、ほぼ8割に相当し、前回2021年に獲得した324議席を大きく上回る結果となりました。
今回の選挙は、2022年に始まったウクライナ侵攻後、初の下院選挙として行われました。投票は18日から20日にかけて実施され、ロシア側が一方的に併合したウクライナ東部および南部の4州においても投票が行われたと報じられています。
「信任投票」としての側面と選挙の背景
今回の選挙は、単なる議席争いではなく、事実上の「プーチン大統領によるウクライナとの戦闘継続の是非を問う信任投票」という側面があったとみられています。プーチン大統領は「投票がロシアを勝利に導く」と支持を訴えていました。
こうしたなか、選挙のプロセスには政権側への強いコントロールがあったと指摘されています。反戦を掲げる唯一の政党であった「ヤブロコ」が比例代表から排除されたほか、プーチン氏に批判的な政党が一切参加しなかったことが報じられています。
結果として、統一ロシアは2016年の結果をも上回る圧倒的な多数派の立場を固める見通しとなりました。比例代表の得票率については、与党に続き、共産党が約14%、自由民主党が約9%、新しい人々が約8%、公正ロシアが約5%であったとされています。
投票率の上昇と現場でみられた反応
今回の投票率は59.32%に上り、過去2回の下院選挙を上回る結果となりました。しかし、この数字の背景には疑問の声もあります。独立系メディアは、各地で組織的な動員や投票の強要といった不正があったと指摘しています。
また、現場での市民の反応は分かれていたようです。一部では「(統一ロシアによって)モスクワの街が美しく清潔になった」という声がある一方で、「みんな悲しそうに歩いている。“特別軍事作戦”が終わってほしい」と語る人もいたと伝えられています。
選挙期間中に発生した混乱と攻撃
選挙の最終盤には、セキュリティ面での問題も発生しました。モスクワの電子投票システムにサイバー攻撃が仕掛けられたほか、最終日のモスクワ周辺では「前例のない」とされるドローン攻撃があり、2人が死亡したと報じられています。これに対し、ロシア軍は報復を表明していました。
今回の結果により、プーチン政権は立法府においても極めて強固な基盤を再構築したことになります。ウクライナ侵攻が続くなかで、政権の意向をさらに反映しやすい体制が整ったものとみられます。
出典 日テレNEWS 産経新聞 テレビ朝日 与党「統一ロシア」が過去最多355議席獲得 ロシア下院選の暫定結果(AFP=時事) 与党「統一ロシア」が過去最多355議席獲得 ロシア下院選の暫定結果(AFPBB News)|dメニューニュース(NTTドコモ)
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